2026年5月5日火曜日

良い結果を出すのも、悪い結果を出すのも、結局は自分次第

 

第4部 — 品質が悪化する本当の理由

ここまでで分かったこと

履歴が積もる → 大事な情報が薄まる → 品質が落ちる

これは分かりますよね。でも、現場で観測される品質低下って、もっとひどいんですよね。

品質低下は、加速度的 に進む

なぜそうなるのか。

品質劣化は「雪だるま式」に進む

図8. 品質劣化は「雪だるま式」に進むそして、その雪だるまを大きくしているのは「私たち」です情報を詰め込みすぎるAI の出力品質が落ちるユーザーが「違う、もっとこう」と指摘指摘のやり取りも履歴に積もる次の出力はさらにブレるさらに厳しく指摘するループ加速同じ構造が他分野にもある化学自己触媒反応制御工学発振生態系正のフィードバック
図8. 雪だるま式の品質劣化ループ

実際に起きるのは、こういう加速ループです。

  1. 情報を詰め込みすぎる
  2. AI の出力品質が落ちる
  3. ユーザーが「違う、もっとこう」と指摘
  4. 指摘のやり取りも履歴に積もる
  5. 次の出力はさらにブレる
  6. さらに厳しく指摘する

…で、1 に戻る。

ちなみに、この構造は AI 特有の話じゃなくて、他の分野にも同じものがあります。

  • 化学:自己触媒反応
  • 制御工学:発振
  • 生態系:正のフィードバック

要は、放置すると勝手に大きくなる現象です。

雪だるまの「核」は、修正のやり取り

雪だるまの中心 — 加速のエネルギー源になっているのは、実は 修正・やり直しのやり取り です。

ふつうの指示やり直し・修正のやり取り
仕事の話過去の失敗を蒸し返す話
AI が前進する材料になるAI を混乱させる材料になる
品質に貢献 / 中立品質を急落させる

過去の失敗の話が混ざるほど、AI は「結局、いま何をすべきか」を見失っていきます。

つまり、品質を決めているのは AI じゃなくて「人間の振る舞い」なのです。

AI の調子が悪くなる原因の半分は、私たちの「付き合い方」にある

しかも、悪循環がきれいにできあがっています。

出力が悪い → 苛立ち・焦り → 過剰な再指示 → さらに出力悪化

ということで、これは AI 側を変える話じゃなくて、私たちの使い方を変える話 です。

私も仕事として実際にコーディングする事は少なくて、指示出しなどマネジメントが殆どですが、感覚的には人に指示してプログラムを作成して貰うのも、生成AIに指示してプログラムを作成するのも、変わらない印象です。結局は「相手を見て何を伝えるか? どう伝えるか?」を考え続けています。


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