昨年(2025年)の年末からこの4ヶ月くらいは、生成AI及びエージェントツールに関しての状況が激変でした。LLMのモデルの進化以上に、エージェントツールの進化がもの凄く、毎日アップデート版がリリースされてきました。
特に、Claude Coworkがリリースされた時、Anthropic社の人は「Claude CoworkはClaude Codeを使って10日間で完成させた。100%AIコーディング」とコメントして我々を驚かせました。もはや、製品やサービスを提供する側はAIコーディングによって開発をしないと、スピードが追いつかない状況に突入したのです。
そんな中で、私の状況としては既存資産(大規模なソースコード)の解析だったり、AIコーディングを実戦レベルで重ねてきました。色々な経験値が貯まってきましたので、新たに発見した事、今の状況に思う事などを、つらつらと纏めてみました。
第1部 — AI を「定額で使い放題」の時代は、静かに終わりつつある
ここ数ヶ月、料金まわりで大きい動きが続いています。
- 2026年4月 — Anthropic が Claude Code の Pro プランからの除外を一時テスト(撤回後も方針自体は継続)
- 2026年4月 — GitHub が Copilot の全プランを 6月1日から従量課金制に変更すると発表
- 他社含めて、サブスク利用枠の段階的な引き締めが続いている
ざっくり言うと、これまでの「定額で重く使える」状態から「使った分だけ払う」体系へ、業界全体が動いています。
これは値上げの話じゃなくて、構造的な転換のサインだと思っています。
きっかけになった研究
ちょうど良いタイミングで、こんな研究論文が出ました。
How Do AI Agents Spend Your Money? Analyzing and Predicting Token Consumption in Agentic Coding Tasks Longju Bai et al. / ミシガン大学・スタンフォード大学他 / arXiv:2604.22750
主要な発見は3つ。
- エージェントが消費するトークンは、通常のチャットの 1000倍規模
- 消費量の中身は、AI の出力よりも「入力(渡された情報)」の方が大半
- 高い料金を払ったからといって、AI が賢くなるわけではない(精度は途中で頭打ち)
…なかなか衝撃的じゃないでしょうか。
このブログで考えたいこと
最初の問いはシンプルに
「なぜ AI エージェントは、こんなに高くつくのか?」
ただ、調べていくうちに、本当に向き合うべき問いはこっちなんじゃないかと思うようになりました。
記憶を持たない AI に、複雑な仕事をさせるには何が必要か?
このブログは、後者の問いの答えを探す話です。

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