前回はデータプロバイダーの基本的な説明をしました。今回は具体的にデータプロバイダーを作成する手順を見ていきましょう。
1.SDT/BCの定義
まず必要なのはデータプロバイダーにOUTPUTさせる型、つまりSDT(構造化データタイプ)又はBC(ビジネスコンポーネント=トランザクション)です。
用途に応じてSDTを作成するか、対象となるトランザクションオブジェクトのBusiness ComponentプロパティをYesにしビジネスコンポーネント化します。
用途に応じてSDTを作成するか、対象となるトランザクションオブジェクトのBusiness ComponentプロパティをYesにしビジネスコンポーネント化します。
2.データプロバイダーの定義
データプロバイダーを作成する場合、Sourceセクションを一から記述する事もできますが、もっと手軽に定義する方法があります。SDTの作成方法と同様にSDTもしくはBC(トランザクションオブジェクト)をフォルダービューからドラッグ&ドロップするだけです。![]() |
SDTをドラッグ&ドロップした結果。 SDTはデータの入れ物(型)でしかない為、GeneXusは INPUTが何になるか推測できません。 このため右辺はコメントが展開されます。 |
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BCをドラッグ&ドロップした結果。 BC(トランザクション)=項目属性を持つため、GeneXusはINPUTとして ベーステーブル・拡張テーブルの推論が可能。 従って右辺は項目属性が展開されます。 |
Sourceセクションが定義できたら、OutputプロパティにSDT/BCを指定する必要がありますが、ドラッグ&ドロップで定義すると自動的に設定されます。
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OutputプロパティにCustomerトランザクション(BC)が設定されている |
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CollectionプロパティをTrueにするとコレクションとして返される |
3.Webパネル(Grid)の作成
データプロバイダーはデータをOUTPUTするオブジェクトですので、それを利用する局面は色々ありますが、ここでは結果がわかりやすいWebパネルを作成します。![]() |
データプロバイダーを作成する時に使用したSDTを Webパネルの変数として定義します。 用途が一覧(Grid)であればコレクションにします。 |
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コレクション変数をWebFormに貼り付けます。 |
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最後にRefreshイベントにてデータプロバイダー呼び出しを記述します。 |
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