気が付けばもう6月、今年も折り返しですね。新会社の立ち上げに追われてブログの更新が滞ってしまいした。
4月24日に発売されたApple watchですが、ご多分に漏れず私も買いました。仕事だからと自分に言い聞かせて(笑)。以降2ヶ月間使ってみた使用レポートです。
モデルはwatch(ステンレススチール)のミラネーゼループです。パッケージングは相変わらずのおもてなし感満載です。
ここは日本のメーカーはなかなか追いつかない(というか全く出来ていない)所ですね。
有機ELディスプレイだそうですが、とても綺麗で秒針の動きもスムーズです。
スマートデバイスですから、何が出来るのか?はどんなアプリがあるのか?と直結します。
今回のバージョン(watch OS)だと、実はスタンドアローンで動作するアプリを作る事はできません。基本的にiPhoneとペアで使う事が前提になります。これはアプリの本体がiPhoneアプリとして作成・動作し、watch側は入出力デバイスという扱いになるためです。(サンプルアプリを作ってみて初めて知りました。)
このため、watchアプリをガシガシ使っているとwatchよりもiPhoneの方が早くバッテリーが減っていきます。アプリの起動が遅いのもこのためでしょう。
この点に関しては先のWWDCで発表されたwatch OS 2ではネイティブアプリケーションの開発も可能になっていますので、問題点が改善されたり、新たなアプリケーションの開発が可能になることでしょう。
話を戻してwatchアプリで何が出来るのか? ですが、スタンドアロンアプリではないという特性上、ほとんどのアプリがiPhoneからの通知がメインの機能になっています。
例えば私がiPhoneでよく使っているアプリだと
- メール
- 受信メールの通知
- 返信はiPhoneで
- RunKeeper
- ワークアウトのリマインダー通知
- ワークアウトの開始
- ライン
- 受信メッセージの通知
- 返信はスタンプのみ
- クックパッド
- 登録してあるロケーションの近所のスーパーのチラシの更新情報を通知
- iPhoneで見ていたレシピを見る
といった感じです。腕時計サイズというデバイスの特性上、入力には向きませんし大量な情報のブラウジングにも向きません。
私は元々iPhoneでの通知機能はほとんどオフにしていたのですが、iPhone側がオフになっていると、watchへの通知もオフになってしまうのです。watchへの通知をオンにするためにはiPhone側でオンにする必要がありますが、そうしてしまうとiPhoneでも通知がされてしまいます。う〜ん、なんとも中途半端な感じが・・・この程度は始めからそれぞれ設定できて欲しかった。
結局、watchアプリで出来る事が限られるし、watchで出来る事はiPhoneでも出来てしまうので、本当に腕時計としての役割しか使わなくなってきました。(汗)
まあ、今までiPod touchやiPhoneなどを初代から使ってきた身としてはOSの機能レベルに関する問題は時間が解決するのでそんなに問題だと思っていません。それよりもこの2ヶ月使ってみてApple watchいや、スマートwatch自体の問題というか限界を感じました。それは...
「腕時計は片手で操作できない」
例えば、満員電車に乗っていて片手は鞄を持っています。するとApple watchから通知がきます。タイムリーにwatchを見られれば通知したアプリが画面に表示されて内容が確認できますが、タイミングがずれればwatchを見ても時計の画面です。上部に赤いインジケーターが表示されるので通知があったことがわかりますが、その内容を表示する為にはもう片方の手の指で画面をスライドダウンする必要があります。でもその手は鞄でふさがっています・・
そうなんです。使ってみて初めて気が付いたというか改めて気付かされたのですが、腕時計の操作って両手が必要なのですよね。もちろん、Apple watchにはボイスオペレーションの仕組みとしてSiriが搭載されていますが、まさか満員電車の中で「Hey Siri!」って叫ぶわけにもいきません・・・
元々「時計(時間)を見る」事を目的に持ち運びに便利で邪魔にならないようにデザインされたのが腕時計です。つまり「見る」事が一番の機能であり、それ以上の「操作」はデザインに含まれていないのです。(竜頭を回して時間を合わせるとかは、メンテナンスであり日常の操作ではないですよね)
これがスマホだったら片方の手が何かで埋まっていても、スマホ自身を手に持てていれば操作は可能です。新しいガジェットであっても、竜頭の機能を再定義したとしても、これが腕時計というデバイスの限界という気がしました。もちろんメーカーとしてはそれを補うためにボイスオペレーションという操作方法も提供してきているのでしょうが、まだ正確性に劣っていたり、なにより日本人が人前でボイスオペレーションができるのか? といった点ではソリューションになっていない気がします。
(最近は流れが速いから、あと5年もすると人前でボイスオペレーションするのも恥ずかしくなくなるのかな?・・)
スマートwatchとは何者か? ウェアラブルコンピュータとかどうあるべきなのか? 作り手の側の思い描く像=ビジョンはあるのでしょうか? 最近のスマホやタブレットが成熟期に入ってきているので、余計に次世代コンピューティングがどうなるのかが気になります。
個人的にはGoogle Glassのような眼鏡型のウェアラブルコンピュータは基本ハンズフリーなので操作に片手が必要だったとしてももう片手が使えるので可能性ありだと思っています。(Google Glass自体はダメでしたが・・) ミッションインポッシブルに出てきたコンタクトレンズは未来感満載でしたね。
と思って調べて見たらGoogleが既に特許を出願しているのですね。
https://www.google.com/patents/US20140098226
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