既に各ニュースサイトでも掲載されていますが、株式会社NTTデータ、NTTデータソフィア株式会社、ジェネクサス・ジャパン株式会社の三社合同のプレスリリースがありました。
りそなホールディングスは、ローコード開発で構築した新たな営業店システムを、2021年4月から順次稼働させる。2020年10月から一部機能で試行していたシステムである。ローコード開発ツールの「GeneXus」を採用した。現在は、りそなホールディングス傘下の各行の開発にもGeneXusの採用を決定し、開発に着手している。NTTデータ、NTTデータソフィア、ジェネクサス・ジャパンの3社が2021年3月19日に発表した。IT Leaderの記事から引用
ポイントはプレスリリースの一番下に書いてある「【今後について】りそなホールディングスは現在、傘下の各行の開発においてもGeneXusの採用を決定し、現在開発に着手している。」という所。
プロジェクトレベルではなく、銀行レベルでGeneXusの採用を決定しています。(他のニュース記事だと省かれてる)
実は、ユーザー企業がGeneXusを採用する場合で成否を分ける点です。
「ローコード開発ツール」という表現はどうしても「コーディング量を減らして開発工数を抑える」という印象を与えがちですが、GeneXusの本質は開発フェーズだけでなく、本番運用が始まった後の運用フェーズや実行環境のリプレースなど、一度開発したシステムを5年・10年と使用していく為のアプリケーション・ライフサイクル・管理(ALM)プラットホームです。
ここが他のローコード開発ツールと決定的に違う点です。
そして、ALMプラットフォームとしては、プロジェクトコストとしてツールを導入するとプロジェクトが終了すれば体制は解散、ツールの継続利用コストも負担できず、開発を続けづらい状況に陥ってしまいます。
こういった事態を防ぐには、プロジェクトコストではなく部門コストとして継続的に費用を計上出来る予算取りが重要になります。
つまり、プロジェクトにツールを投入するのではなく、ツールも含めた継続的な開発体制に対して案件を投入していく。そんなイメージです。
今回の事例を機に、大手企業でもGeneXusの採用が進めばと思います。