2016年6月9日木曜日

【コラム】1) GeneXusアナリストという資格の意味

2ヶ月近く連載してきました「GeneXusジュニアアナリスト試験模試「超解説」」如何だったでしょうか?

かなり長期にわたった連載だったので「またか?」「まだ終わらないのか?」と思われているのではないかと内心びくびくしながらアップしてましたが、ブログを読んでいるGeneXusエンジニアの方から「いつも見ています」「こういう内容を読みたかったんですよ!」という言葉をもらった時は正直ホッとしました。

さて、当ブログでは日本のGeneXusユーザー(及びGeneXusに興味を持たれた方)向けのテクニカルティップスが記事としては多いです。たまには少し趣向を変えて私が長年経験してきた中から思っている事をつらつらと書いてみようと思います。

先の原稿(超解説)を公開してから3週間、この新たな原稿を書きためてきましたが、それぞれ深く関連し合っている事柄なので、どういう順番で書くか非常に迷いましたし、内容が重複してしまっている部分もあります。その点はどうかご容赦下さい。

まずは、GeneXusの資格試験についてです。GeneXus資格試験では「アナリスト」という言葉が付いています。一般的な資格試験にはスペシャリストとかマスターとかテクニカルなタイトルが付くことが多いのですが、なぜGeneXusでは「アナリスト」というタイトルなのでしょうか?



アナリストとは?


アナリストとは分析者という意味があります。GeneXusにおいては何を分析する人なのでしょうか? 特にメーカーからコメントをもらっているわけではないので、全くもって独断なのですが、私はこう考えます。

GeneXusアナリストとは・・システム化対象となる業務を調査・分析し、それを元にナレッジベース上でGeneXusオブジェクトという形で落とし込み(定義)が出来る人。
特にトランザクションオブジェクトの定義 (= データモデル設計の部分です。)の部分です。

GeneXusを使用した開発では、如何に正しいデータモデルを定義できるかが肝になってきます。

「正しいデータモデル」ってなんでしょうか?

一般的には「誰にとって正しいのか?」「どういう基準で正しいと言うのか?」というの が議論として付きまとって非常に難しいものになりますが、ここでは「GeneXusがリレーションを認識できるデータモデル」とします。

もう少し具体的には、「GeneXusが正しく(=開発者が意図とする形で)値を取り出すことが出来るデータモデル(=リレーションが綺麗に張られた状態)」とも言えます。

これは、一見簡単そうに見えて実は難しい事です。「えっ、GeneXusってそういう事が簡単にできるツールじゃないの?」と疑問をもたれる方もいると思います。GeneXusは簡単にアプリケーションを開発する事はできますが、GeneXusを使いこなすにはそれなりにインテリジェンス(GeneXusの考え方を理解し、自分をシフトする事)が必要だと私は考えています。

これからいくつかの記事で掘り下げて行きたいと思います。次回はGeneXusとデータモデルに関してです。



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