2012年1月5日木曜日

2012年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

年頭にあたりブログにてご挨拶をさせて頂きます。

昨年は東日本大震災という未曾有の災害や原発事故など、今までの価値観が覆るような出来事が起こりました。また、経済状況としても未だ厳しい状況が続く一年でした。
一方、ジーマインドと致しましてはGeneXusの注目度の向上に伴い、様々な形でお客様やプロジェクトへのお手伝いをさせて頂きまして多忙な一年でもありました。

そんな中、私にとってトピックだったのは9月にウルグアイで開催されました第21回GeneXusインターナショナルミーティングでカンファレンスのスピーカーをつとめた事でした。





元々セミナーでスピーカーをする事は多々経験していて大勢の前でプレゼンテーションをする事には慣れていましたが、慣れない英語で話す、それも向こうの流儀にならって...原稿を読むのでは無く、暗記した原稿を元にスティーブジョブス張りに身振り手振りを交えた...本来のプレゼンテーションに悪戦苦闘しました。

練習と緊張の甲斐あって、30分の枠を15分で話し終わってしまうという失態(笑)はありましたが、南米の連中にしてみれば日本という地球の裏側からやってきた奴がいっぱしにスピーチを行ったのは記憶に残る出来事だったと思います。


さて、2012年としては以下の三点を念頭に日々活動していきたいと思います。

1.GeneXus X Evolution2がリリース


既に昨年末にRC(リリース候補版)が公開されているEvolution2ですが、今春には正式リリース予定です。※1 併せてスマートデバイスジェネレーターもリリースされます。※2

iPhoneの発売から始まって、携帯各社からAndroid機の発売により、日本においても一気にスマートデバイスが一般化しました。今まで(2000年以降のWeb2.0ブームにのり)「アプリケーションは全てWeb化する」と言われていたのが、再び「(スマートデバイス上の)ネイティブアプリケーション全盛」の状況となってきました。この状況を顕著に表すのが、AppStore/AndroidStoreにおけるアプリケーションの公開数と開発者の増大です。ただ、この状況もゲームを始めとする一般消費者向けと個人利用レベルのビジネスアプリが多数を占めています。

一方、Evolution2により提供されるスマートデバイスジェネレーターは、スマートデバイスにおいてもiOS、Android、Blackberry対応とマルチプラットフォームジェネレーターというGeneXusのポリシーを貫いているだけではなく、データベーススキーマの生成・変更やWebアプリケーションプログラムの生成という今までの機能も継承しており、いわゆる「スマートデバイス用アプリ生成ツール」ではなく、「スマートデバイスというI/Fも生成可能な業務システム開発ツール」になっています。

Evolution2のリリースにあたっては、ジェネクサス・ジャパン社から教育コースも提供されると思いますが、ジーマインドとしてもより初心者に判りやすい紹介記事をこのブログを中心に公開していきたいと考えています。

※1 日本版としての正式リリースは調整中だそうです。GeneXus自体は日本語対応していますが、インストーラーやヘルプ、教育教材などのコンテンツの日本語化が別途必要なため。
※2 スマートデバイスジェネレーターのライセンス体系についてはArtech及びジェネクサス・ジャパン社では未発表なため、GeneXusのライセンス料に含まれるのか、別料金が必要になるのかはまだ判りません。発表があり次第、当ブログでもお知らせしたいと思います。

2.GeneXus流開発方法論の展開


ここ3年で日本においても大規模プロジェクトへのGeneXusの採用が増えてきていますが、「大規模プロジェクト」というのが「 = 大人数での開発プロジェクト」という日本の法則を脱していないのは正直な所です。
私としてはGeneXusは「大規模なシステムを小規模な体制で開発する」のが理想であると考えていますが、開発ベンダー(特にSIer)の事情もあり未だ実現に至っていません。

しかし、現在およびこれからの経済状況を考えると、人月工数見積もりや人数投入による開発遅延の回避といった方法は長く持たないと思います。ある意味「受託開発」というビジネスモデルが転換期を迎えていると言えます。

これらの状況を踏まえ、GeneXusという開発ツールの普及だけではなく、新たな開発方法論、新たなビジネスモデルによるシステム開発を検討・展開する事が急務と考えています。まだ具体的な話があるわけではありませんが一朝一夕には実現出来ない事ですので今のうちから取り組んで行きたいと思います。

3.次回GeneXusミーティングでの再登壇


これはタイトルそのものズバリですね。昨年のプレゼンテーションは一応成功したとは言えますが反省点も多々あります。また、それを受けての私自身の成長もあると思います。
それら諸々を反映し、前回よりも進歩したプレゼンテーションを行いたいと思っています。


以上、昨年に引き続き本年もよろしくお願い致します。